小豆島・豊島について

小豆島・豊島は香川県小豆郡に属し、本州側は牛窓、四国側は屋島に挟まれるような位置にあります。
気候としては、瀬戸内海式気候と言われるような温暖で少雨が特徴で、年間1000~1300mmぐらいですが、小豆島内には4つのダムがありますので水不足になることはありません。一般的な離島への印象が「フェリーの本数も少なく不便で、人も来ない」とイメージされる方もいるかと思いますが、小豆島・豊島ともに観光の方が多く来島され、それに伴い様々な業種がありますので、イメージとはちょっと違う楽しく住みやすい島です。

<小豆島>
『海と、空と、雲と、光と、木と、花と、きれいなものぜんぶ入った、広くて、大きな景色』
小説「八日目の蝉」の作者、角田光代さんは、小豆島のことをこう表現しています。

瀬戸内海に浮かぶ離島で、瀬戸内海では淡路島に次いで二番目に大きな島です。島内に港は6つ。高松港、新岡山港、日生港、姫路港、神戸港を結ぶ5つの航路があり、一日に約160便のフェリー・高速艇が往来しています。

気候は温暖少雨の瀬戸内海型気候で平均気温や約16度。海岸はリアス式で、周辺には大小20以上の島が点在しています。陸地の多くを山地が占め、瀬戸内海最高峰である星ヶ城山(標高817m)や日本三大渓谷美の一つである寒霞渓があり、四季折々の景観が楽しめます。
オリーブ公園、エンジェルロード、世界一狭い土渕海峡など観光名所も多く、また醤油、そうめん、つくだ煮、オリーブなどの産業も盛んです。

長い歴史を経て受け継がれる農村歌舞伎や秋の太鼓祭り、島遍路などの伝統文化が今も大切にされているほか、近年は瀬戸内国際芸術祭をきっかけとして島独自の文化や自然とアートの融合によって新たな魅力も生まれています。

<豊島>
小豆島の西3.7㎞に浮かぶ豊島は、島の周囲約20km、面積14.5㎢、人口約800人の島です。家浦・唐櫃・甲生という三地区に分かれ、家浦港・唐櫃港があり、小豆島、高松港、岡山県宇野港との航路があります。
島の中央には壇山(340m)がそびえ、湧き水に恵まれ大小300のため池もある豊島は、古くから稲作や農業が行われ、今でも米、いちご、みかん、レモンやオリーブなどの栽培が盛んです。再生された唐櫃の棚田では、海を望む美しい景色が広がっており、秋には稲刈り体験などができる「豊島の収穫祭」も開催されています。
以前は酪農もされており、戦後間もない頃までは「ミルクの島」と呼ばれていたそうです。

また、賀川豊彦が力を入れた福祉施設として乳児院、特別養護老人ホーム、知的障害者支援施設があったことから「福祉の島」としても知られています。

現在では、3年に一度開催されている瀬戸内国際芸術祭を機に、豊島美術館をはじめとする現代アートを島内で展開しており、国内外から多くの方が訪れています。

災害について

・台風・豪雨
昭和49年と51年に、現在の小豆島町エリア(旧内海町、池田町)を中心とした豪雨により、大規模な土砂災害が生じました。それを契機に防災インフラの整備もされ、現在は台風は毎年通過をし、住宅街以外において小規模の土砂崩れ等はありますが、大きな土砂による被害はありません。ただし、平成16年は高潮による浸水被害が生じた過去もあり、その対策として防潮堤等の整備が概ね完了しています。

・地震
確認されている活断層も無く、過去5年(2015/6/1~2020/5/31)の小豆郡における震度3以上の地震は4回(東京都は51回)で、全国的にも地震が少ない地域だと言えると思います。