このままじゃ島の日常が無くなってしまう
都市部・地方部を問わず全ての地域が直面し、さらに減少後の地域像およびその影響範囲が予測し難いのが「人口減少」課題が持つ複雑さであり、なおかつその危機を実感した時点では回復が困難だというのが、この課題が持つ怖さです。
私達が住む小豆郡の離島においても同様の課題を有しており、少子高齢化の進行が早いことと併せて、立地・環境が本州本土・四国本土と比べて劣る部分もあることに起因する慢性的な転出数の多さも相まって、課題先進地かつ現状維持・向上もしくは打開策を行うために残されている時間もそれほど多くないという差し迫った状況を有する地域であると言えると思っています。
また、人口減少問題を考える上で、大事な観点としたいのが、人が減って何が無くなってしまうか、その無くなってしまう恐れがあるもの・事柄がどのような性質を持っているか、です。
”当地にあるもの ー(マイナス) 都市部にあるもの = その地に根付いている産業・文化・風習”とも言い換えることができ、
・ それが地域を形作っているものであったり
・ 暮らす人々が誇りだと感じているもの
である場合、後世へと残していく必要があり、その為にはどうしても「人」が必要になってきます。
上記2点「後世に残すべき」小豆郡内のものは数多く、農村歌舞伎、秋祭り、虫送り、とんど、醤油、オリーブ、素麺、そして島遍路から脈々と繋がる「観光を含め島の魅力を感じて来てくれる人々」とその方へのお接待・交流、等々。
それ以外にも、国立公園となっている寒霞渓等の自然環境の維持・保全や、史跡・建築物、観光客が良い島だと感じる点のひとつである地域美化等も人の力やアイデア無くては、成し得ないものなのです。
小豆島・豊島には、私たち住んでいる者からしても、「つなぎたい」と思えるものがたくさんあり、「それらを残すために何ができるか」ということを一番に考え、私達は活動をしています。